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YURA表現プログラム



■第一章
 「表現との出会い」
■第二章
 「人生の役割を演じる」
■第三章
 「生死を彷徨う」
■第四章
 「パニック症」
■第五章
 「内観」
■第六章
 「未来の自分」
■第七章
 「自分らしく生きる」
■第八章
 「大いなる自己への道」
■あとがき
 「感謝を込めて」

〜YURA表現プログラム誕生物語〜
第八章 「大いなる自己への道」

パニック症に悩まされていた当時の私は、
心と身体の繋がりを嫌というほど思い知らされていました。

確かに命は、もう一度授かったものの、
生きているのに、生きている実感を感じれない。

何をしていても、自分に戻れない。

その上、身体はカチカチに強張っている。

心の持ち方を変えれば、
大抵の事は好転していくものだと思っている私でも、

このパニック症の時期は、いくら努力しても、進展がなく、
まるで迷路にはまった様な真っ暗な状態だったのです。

それでも、
薬に頼らず、病院にも行かずに、パニック症を治したかったのです。

そんなある日、
「丹田」を鍛え、「呼吸」が下がった状態だと、
パニックになりたくても、パニックになれない。
パニックが来そうになったら、
身体の力を抜いてそっと流してあげればいいんだと、先輩が教えてくれました。

パニックになりたくてもなれない方法があったんだ・・・。
「丹田」を鍛え、「呼吸」に意識を向ける。
そして、内観の時とまったく同じ課題「身体を柔らかくする」。

そうか・・・。
これなら、自分でも出来るかもしれない。

方法さえわかれば、後はトレーニングするだけ。

そうは言っても、一旦麻痺した顔と身体と声。
まずは、それを元に戻さなければ・・・。
古武術、呼吸法、ヨガ、ストレッチ、
スイミング、ウォーキング、ユルユル体操、表情筋など、
とにかく 思いつくものは、すべて試してみました。

藁をもつかむ思いでした。

それでも、毎日毎日「丹田」を鍛え、「呼吸」を下げて生活していくようにすると、
自己治癒力とはすごいもので、
徐々に、自分の中心が戻ってきたように感じました。

そうして、少しずつ少しずつ壊れた心が回復していくのを感じました。

それと同じ時期位かな。

やってもやっても、柔らかくならなかった身体が、
本当にある日突然、柔らかくなったのです。

その瞬間を今でもはっきり覚えています。
「呼吸」と「委ねる」ことだけに意識を集中し、
「硬い自分」ではなく、「柔らかい自分」を信じたのです。

自分の身体には、境界線がないんだと信じて、
見えない何かに委ねてみました。

その瞬間、初めて「固い」と思い込んでいた思考から解放されました!
「心も身体」も変わることが出来ると、確信できました。

すべては思い込みから、自分の限界を創ってしまっている。

「心と身体」が柔らかくなれば、
人は本当に変わることが出来ると確信できた感動の瞬間でした。

そうして、ようやく、しんどかった時期から開放されました。

・・・ちょうど、3年かかりました。

「心をきれい」する為に、
内観をし、自分の中にも「鬼」がいることを認め、
それだからこそ、限りなくきれいを目指したいと願い、
「未来のYURAさん」との対話を通して、
考え方を変え、身近な人たちとの向気合い方を変え、
すべてを受け入れるようにしました。

「身体をきれい」にする為に、
「身体」を柔らかくする為のトレーニングをし、
「丹田」を鍛え、いつも「呼吸」を意識し、下がった状態でいるようにしました。

そしたら、心が豊かになり、
「満たされている」と感じることが、増えていく。
気付いたら、微笑んでいる事が多くなっていきます。

「笑み道」

心も身体もきれいで、笑っている状態。

「中心軸が定まっている状態」。

この状態こそが、私が長い間求め続けてきた生き方だったんです。

今では、病気をする前よりも、間違いなく元気になっています。
一生飲み続けないといけないと言われていた降圧剤も手放すことができました。
主治医も、私の変化に驚き、喜んでくれています。
何十年もこの病気を扱っていて、私のようなケースは稀だそうです。

そして現在、私は、自分が苦しんだ事の中から
見出した答えを、「YURA表現プログラム」に組み込んで、
人々にその方法を伝えています。

嬉しいことに、今、そのプログラムを通して多くの人が変わっています。
・・・私が変わることが出来たように。

人は本気で望めば、変わることが出来る!
私は今、それこそが、
「未来の自分」=「大いなる自己」に近づく第一歩ではないかと思い始めています。


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