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YURA表現プログラム



■第一章
 「表現との出会い」
■第二章
 「人生の役割を演じる」
■第三章
 「生死を彷徨う」
■第四章
 「パニック症」
■第五章
 「内観」
■第六章
 「未来の自分」
■第七章
 「自分らしく生きる」
■第八章
 「大いなる自己への道」
■あとがき
 「感謝を込めて」

〜YURA表現プログラム誕生物語〜
第七章 「自分らしく生きる」

さて、命がけのトレーニングに話を戻します。

病気をしてからの私は、
特にパニック症になってからの私は、
何をするにも、「出来ない!」「無理!」という考えで一杯でした。

だから、この状態から抜け出せなければ、
人のお役に立つなんて大それたことは、絶対に不可能だと思っていました。

心を柔らかくする為にも、まず私がやらなければならなかったことは、
長年生きてきた中で、溜まってしまった重みや、
世間の評価や、会社での役職や、
対人関係などから自分を開放してあげることだったのです。

「今度こそ自分らしく生きよう!」
と決めました。

まずは身近で、出来ることから始めました。
今までのように、しっかりしている上司を演じるのはやめて、
皆と本音で向き合ってみました。

ちょうどこの頃から、当事勤めていた会社の全社員を対象に、
コーチングを、始めていたので、
部下にもコーチングを取り入れながら、向き合うようになっていました。

今までのように、一方的に指示するのではなく、
部下の気持ちや想いを聴いた上で、私の想いを伝えていきました。

そして、今まで任せっきりにしていた雑務的な仕事も、
出来るだけ、自分でやるようにしました。
オフィスや広いホールも
徹底してきれいに大掃除しました。
汗をびっしょりかいていました。

何でだろう・・・。
些細な事でもちゃんと出来ている自分がうれしくて、掃除をしながらも本当によく笑っていました。
とても気持ちよかったのです。
「生きている実感」のようなものを感じました。

「こうあらねばならない自分」から
「こうしたい自分」への転換。

「プライド」を捨て、
とにかくいいと思う事は、何でもやってみました。

そうしている内に、ある日ふと気付くと、
「いつも怒っている自分」から
「いつも笑っている自分」に変化していきました。

でも、そうなっていけたのは、しんどかったあのパニック症から、
徐々に回復していく過程があったからこそだと、今改めて思います。


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